ミニマリズムと読書ときどき映画と音楽。

ミニマリスト見習いのアラサー女。最小化計画の進捗と、本・音楽・映画の感想

MW(手塚治虫、1976〜‘78)

 

MW 手塚治虫文庫全集(1)

MW 手塚治虫文庫全集(1)

 

 

MW 手塚治虫文庫全集(2)

MW 手塚治虫文庫全集(2)

 

 

 

珍しく漫画続き。しかも手塚治虫

 

NHKの「100分de名著」という番組は知ってますか?

わたし伊集院光さんの大ファンで、深夜の馬鹿力(らじおとではない)も欠かさず聞いてまして、

伊集院さんが司会をしているこの番組も欠かさず見ているわけです。

 

この番組、通常は1冊の名著を4回に分けて読み解くんです。1回25分なので、1ヶ月で計100分。

で、年始は100分スペシャルで1つのテーマを扱うんですが、今年は手塚治虫スペシャルの再放送だったんです。

とっても濃いゲスト4名が、手塚治虫について語り合いました。

100分de名著スペシャル「100分de手塚治虫」2016年11月12日(土) 23時~深夜0時40分 Eテレ

 

やっぱり鉄腕アトムの話が多かったけど、中心からズレたところが木になる…というひねくれモードに入って、けっきょく丸善でMWを選びました!

 

梨園に生まれたエリート銀行マン・結城美知夫には、狂気の連続凶悪犯罪者としての顔があった。犯行を次々に重ねては、その後に教会を訪れ、旧知の神父・賀来巌のもとで懺悔を行う結城。2人は同性愛者として、肉体関係を結んでいた。

かつて結城は、少年時代に南国の沖ノ真船島(おきのまふねじま)を訪れた際に、同様に島を訪れた不良少年グループにかどわかされた経験をもつ。その際、同島に駐留する某外国軍の秘密化学兵器「MW(ムウ)」が漏れた。島民が相次いで変死する地獄絵を目の当たりにしたトラウマと、自らも毒ガスを吸ったショックから、結城は心身を蝕まれる。

不良グループの一員だった賀来とはそのときに出会い、賀来に強引に犯された。主従関係は変わっても、2人の奇妙な関係はその後も続いていたのだった。一方、沖ノ真船島の犠牲者たちは、外国軍および彼らと結託した政治家らの手によって跡形もなく処分され、島の秘密を知っているのは結城と賀来だけとなってしまう。

自分の心身の健康を奪われた結城は、当事者への復讐として数々の誘拐事件と殺人事件を繰り返した末にMWを奪い、全世界を自分の最期の道連れにしようとたくらむに至るー

 

いや〜ユニコみたいなかわいらしい絵を描く人がこの漫画を描いたとはにわかに信じがたい。全編にわたってドロドロしすぎ(笑)

この時代に同性愛とか政府批判とか、なかなかに挑戦的だよなぁ。そして巷に溢れる“マンガ”とは一線を画する重厚感!まるで小説を読んでるみたいな感覚だった。他の手塚治虫作品も読みたい!

 

ところで、ふと思い付いて、生きてる間にあと何冊本を読めるか計算してみました!

あと80年生きるとして(長生き!)、月に4冊読むとすると、

 

3840冊

 

しか読めない!少ない!!

 

ということで、読む本は厳選しないといけないなぁと気を引き締めたのでした。

 

君たちはどう生きるか(原作:吉野源三郎、漫画:羽賀翔一、2017)

漫画 君たちはどう生きるか

甥っ子姪っ子に読ませるのが待ち遠しい!

けど、1歳2歳3歳じゃまだまだ先かな(笑)

 

人間としてあるべき姿を求め続けるコペル君とおじさんの物語。

出版後80年経った今も輝き続ける歴史的名著が、初の漫画化!

 

原作者の吉野源三郎氏は、雑誌「世界」の初代編集長で、岩波少年文庫の創設にも尽力した人らしい。反戦の思いを強く秘めた作風が特徴とのこと。

漫画を書いた羽賀翔一氏は、2010年にちばてつや賞一般部門で佳作を受賞した漫画家さん。代表作は「ケシゴムライフ」。

 

歴史的名著の漫画化!ってやつ、以前はなかなか頑固に拒否ってたんだけど、最近は素直に受け入れるようになってきた。

特に、尊敬する人や好きな人に薦められたら、ほぼ即決で買う。今回は、糸井重里氏と池上彰氏がオススメしているということで、特に内容も調べずにポチった。素直!

 

まぁ、とにかく、何というか、良い本としか言いようがない。

読んでいて胸が熱くなる本なんて、なかなか出会えないからねぇ。

 

今回は原作じゃないんだけど、吉野さんがどれだけ真摯に原作本を書いたのかがよく伝わってきた。コペル君を見守って励ますおじさんのように、温かい気持ちを持って書いたんだろうなぁ。

この空気感を出せる羽賀さんもすごい!  おじさんがコペル君に宛てた手記の内容は相当哲学的だし、それなりの重みもあって独特の雰囲気なんだけど、羽賀さんの漫画が全くそれを邪魔してない。漫画には疎いわたしですが、こんな漫画があるんだなぁと新しい発見だった。

 

本当に、甥っ子と姪っ子に今すぐ読ませたい…!(しつこい)

情報が溢れかえって、何が真実で何が嘘なのかもよく分からない今だからこそ、色んなことを体験して感じて、どう生きるべきかを考えるのは大切なことだと思う。コペル君みたいに、失敗を糧にして正しい道を歩んでいける人になってほしいなぁ。

 

って、大人のアンタはどうなのよって言われないように、わたしもきちんと頭使わないとですね!

 

金田一少年の事件簿(天樹征丸/金成陽三郎、さとうふみや)

金田一少年の事件簿 File(1) (週刊少年マガジンコミックス)

月末になってしまった…!!

 

今月はほんと金田一を読んだだけという…いやぁ、やっぱりアラサー世代なら誰でも1巻は読んだことのある(真偽不明)という漫画は、ほんと掴みが強いですよねぇ。

 

ということで、言わずと知れた「金田一少年の事件簿」でございます。

 

名探偵・金田一耕助を祖父にもつ金田一一(はじめ)。勉強もスポーツもダメなうえに極端な怠け者という、落ちこぼれ高校生の典型のような彼だが、実はIQ180の超天才。

名探偵の血を引くだけあって、殺人事件の引寄せ力も天下一品。学校やら旅先やらで殺人事件が発生すれば、幼なじみの美雪はもちろん、警視庁の剣持警部や明智警視までも協力させて、確実に犯人の正体を暴いていく。

 

少年マガジンでの連載開始が1992年、堂本剛でのドラマ化が1995年だから、もう20年以上も前に始まった作品なんですよね。

 

兄がマガジンを買っていたし、金田一の単行本も全部買ってたから、小学校低学年だったわたしはもう中毒のように繰り返し読みまくってました。

もちろん、ドラマもリアルタイムで見ながらビデオに録り、次の週まで毎日見るという…病気だったのかな?笑

 

もともとホームズや乱歩を好きだったものの、ミステリー好きを決定付けたのは金田一かもしれない。

 

練りに練られたトリックと、犯人が人を殺めるに至ったストーリー。すごく本格的なミステリーだし、漫画だからこそのドキドキ感があって、今読んでも本当に面白い。

はじめちゃんって意外に偶然に助けられて事件解決してるんだな〜とか、お色家シーンめっちゃ多いなとか、改めて気付くことも多くて、それもまた面白い笑

 

子どもの頃にハマった人もそうじゃない人も、読んだら夢中になることまちがいなし!です!

どうせ死んでしまうのに、なぜいま死んではいけないのか?(中島義道、2008)

どうせ死んでしまうのに、なぜいま死んではいけないのか? (角川文庫)

こんにちは、お元気ですか?

今回は、わたしの好きな哲学者の本を紹介します!

 

中島義道さんはどういう人かというと、半隠遁してる人。って、よくわからないか(笑)

自分の時間を自分のために使うために、他人との関わりを最小限に抑えて「人生を半分おりた」らしい。親の法事にも出ないくらい、笑っちゃうほど徹底してる人です。

わたしの中では、ホリエモンに似てる部分があるんだよねぇ。自分と他人の区別がハッキリしていて、その区別も徹底してる。中島さんは他人を気にしすぎ、というか人間について深く考えるのがライフワークになっているから(まさしく哲学者)、ホリエモンとはだいぶ雰囲気が違うんだけどね。

 

中島さんの本も、ホリエモンの本と同じように、モヤモヤをスッキリさせる効果があると思う。

最近、他人の領域にズカズカ土足で入り込んでくるイヤ〜な人間とやり合ってウンザリしてたから、中島さんの本を読むことにしたんだよね。Kindleストアで探してたら、「どうせ死んでしまうのに…」って究極の問いが出てきて、単純に興味がわいたんでポチってみました。

 

 題名は重たいけど、内容はそうでもない。エッセイでは笑っちゃう部分もあるし、中島さんのお家があるウィーンの描写を想像すると、綺麗な所に住んでるんだなぁとうらやましくなる。そういうのに混ざって、死、というより生と死についての哲学的な話がある。

 

中島さんは、「論理的に考えれば、死んでは(自殺しては)いけない理由は何もない」と言っている。そのうえで、自殺してはいけない理由をこう述べている。

 

多くの自殺者は、本当は死にたくなかったのです。だからこそ、残された者はその気持ちを汲み取ってやれなかった自分を激しく責めるのです。だから、こういう形の自殺は、思考を停止し、みずからを徹底的に騙し、残された者を不当に苦しめるゆえに「悪」なのです。

 

「本当は死にたくなかった」というのは、当たり前のようで見落としてたなぁ…。だったら死んじゃダメだ、周りの人を悲しませるんだし。これはかなり的を射た言葉じゃないかと思う。

 

考えてみれば、すべての生物は必ず生まれたら死ぬんだけど、自ら死のうとするのは人間だけ。ということは、「死にたい」は人間に備わった、発達した感情や思考に端を発しているってことだよね。つまり、感情の問題でしかない。(注:病気の苦痛から解放されるための自死などは対象にしてません。)

 

さまざまな意味で人生に行き詰まった人は 、自分の感受性と信念とが満たされる場が与えられれば (獲得できれば ) 、さしあたり死ななくても済むのではないか ?多くの人は 、煎じ詰めると 、そういう場がないと悟ったから 、そういう場を求めることをあきらめたから 、死にたいのではないか ?そう思います 。

 

だとしたら、「死」なんていう必ず訪れる現象に身を委ねるより、人間にしかできない方法で抗ったらいい。中島さんみたいに、人生を降りてみたっていいんだよなぁ。

 

てな感じで、中島さんがなかなか陰気で笑えて面白い本なうえに、実践哲学書としても面白いので、オススメです!

 

 

多動力(堀江貴文、2017)

多動力 (NewsPicks Book)

毎日が楽しくない…と、最近また思い始めた。2、3年周期でこの時期が来る。

 

前回はホリエモンの「ゼロ」を読んで、「こんなつまらない時間で人生を埋めるわけにはいかん!」と奮い立った。結果として転職し、年収120万円UPしたわけです。すごいなホリエモン

そしてあれから3年経ち、また「こんな人生で落ち着くのは無理!」となっているわけです(笑)   そしてホリエモンへの原点回帰… 

 

何かにチャレンジしようとするとき、ホリエモンはいつも背中を押してくれるんだよなぁ。圧倒的な人の言葉はパワーが全然ちがう。

 

ということで、時間を1秒たりともムダにしないと決めました! 

今回は前回よりも大きな決断だけど、自分の人生を楽しむためには必要なことだから仕方ない!

 

たとえば、できるかどうかを悩むのは本当に時間のムダ。やってみないと、成功するか失敗するかも分からない。やってみないと、何がよくて何が悪いのかも分からない。つまり、ホリエモンの言うとおり、走りながら修正していくしかないんですよね〜。

 

誰でもサクッと読める分量にしてくれてるところも、さすがホリエモン。生活にマンネリを感じ始めた人は必読です!

世界を変えた10冊の本(池上彰、2014)

世界を変えた10冊の本

 もう9月も中旬に入りました。まだ汗ばむ日が続いてるけど、秋といえば読書!

ちょっと涼しい晴れの日は、公園のベンチでゆったり本を読むと、最高の気分ですよねぇ。

 

せっかく読書欲が高まる季節だから、普段は避けがちな名著にも挑戦したい! でもやっぱり難しそう… 即挫折しそう…

というあなた、まずこのガイドブックを読んでみてください✨

 

なんたってあの池上さんですからね〜。世界的な名著の説明も朝飯前って余裕が感じられる。あとがきを読むと、池上さんとしてはけっこう苦労したようですが。

 

例えば、聖書とコーラン。この説明を読めば、ユダヤ教キリスト教イスラム教の基本知識だけじゃなく、共通点とちがいもスッキリ分かる。ニュースの内容が理解しやすくなるのはもちろん。宗教はいろんな創作物のベースになってることが多いから、映画や小説もさらに楽しめそう!

個人的に新しかったのは、イスラム過激派の思想を形成したとされる「道標」という本の存在を知れたこと。どういう点でイスラム教から逸脱しているのか、とても分かりやすかった。この本の存在がもっと知れ渡れば、一般のイスラム教徒の人たちに対する根拠のない差別はなくなるんじゃないかなぁ。

 

さらに、基本中の基本の経済書を取り上げてくれているのがありがたい!

マックス・ウェーバーマルクスケインズフリードマン…1ページ開いただけで眉間にシワが寄りそうなイメージだったけど、池上さんが概観を教えてくれたおかげで、ちょっと抵抗感が薄れた。

 

あと、宗教と経済以外では、アンネの日記種の起源沈黙の春といった毛色のちがう作品が取り上げられているのもいいですね。宗教と経済は難しいという人でも、この3冊のどれかならチャレンジしようという気になれると思う。

 

わたしみたいに「あんまり知識ないけど教養を深めたい」というチャレンジャーにとって、“知識の地図”を与えてくれる池上さんは本当に心強い存在!

読みたかったけど手に取りにくかった本を読む前の、準備運動になりますよ⤴︎

 

Case 39 (Christian Alvart, 2009)

ケース39 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

エスターのパクり?と思ったけど、本来の公開予定はこちらの方が早かったようで^^;

 

児童福祉のソーシャルワーカーとして日々奮闘しているエミリー(Renee Zellweger)に、リリー(Jodelle Ferland)という少女の案件が舞い込む。リリーの家に面談に行くと、父親と母親の様子が明らかにおかしい。リリーも両親に怯えているようで、エミリーはリリーに電話番号を教える。
ある晩、リリーからの突然の電話を受けたエミリーは、急いでリリーの家に駆け付ける。そこでは、両親がリリーをオーブンで焼き殺そうとしていた。保護されたリリーにせがまれ、彼女を引き取る決意をしたエミリー。しかし、彼女の周囲で不可思議な事件や事故が起こり始め…

 

どうしてもエスターと比べてしまう…筋書きがほとんど同じだもんなぁ。公開延期が続いたせいで二番煎じのようになってしまって、気の毒だと思った。

 

子犬のようにかわいいリリーが徐々に本性を見せ始め、目が笑ってない笑顔で大人を脅し始める姿は圧巻。特に、エミリーの恋人ダグ(Bradley Cooper)と対峙するシーンは、見ているこちらも顔が引きつってくるくらいにイヤーな感じ。ていうか、ダグめちゃくちゃかっこいい…どこかで見たことある…と思ってたら、American Sniperのクリスだったんですね。インテリ役もステキっ。

 

甘く囁くような話し方がホラー向きかは別として(笑)、レニーってこんなに体を張るんだなぁというところは新鮮だった。ラストに向けてもうちょっと伏線張ってくれると、もっとグッと来たかなと思う。