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ミニマリズムと読書ときどき映画と音楽。

ミニマリスト見習いのアラサー女。最小化計画の進捗と、本・音楽・映画の感想

人生を変えるドラッカー(吉田麻子、2016)

読書

人生を変えるドラッカー

先日、ダイヤモンド社のセミナールームで開催された読書会に参加した。

個人で主催している読書会なんだけど、著者やゲストを読んだりして、毎回かなり価値の高い会を開いているらしい。すごいな〜! やりたいと思ったら、あとは実際にやるかやらないか選択するだけ。人生は選択で出来ている。

 

ということで、

 

ドラッカー 読まない選択 ありえない

 

いや〜今まで何をそんなに意地張っていたんですかね?! 世界で読まれている本なんだから、やっぱりそれなりの理由があるんですよ!「もしドラ」の表紙が売れ線ってだけで手に取ることすら拒んできたこの器の小ささ!わたしのバカ!

 

とまぁこんな感じで、往復ビンタを喰らって目が覚めたくらいに、ドラッカーのエッセンスを素直に伝えてくれる良い本でした。ドラッカー自体を読んだことないから実際のところはよく分かんないけどね(おい)

 

ドラッカーはもっとゴリゴリのビジネス書というかハウツー本なんだと思ってたけど、働くっていうこと、組織や社会の一員になることの本質を教えてくれてるんだなぁと知ることができた。

 

最近ミッションやらビジョンやら、日本人にはあまり馴染みのない言葉を使う会社が多いのも、ドラッカーの言う「成果」がベースになっているんだと思う。

何も考えずに言われたことだけやるという従来の仕事とは、全く別次元の話。個人として組織にどう貢献すれば成果が上がるのかを考えて、周りと協力して行動するということ。「貢献」は充実感や達成感につながる大事なキーワードなんだと分かった。

 

登場人物の成長や挫折を見ながら、7つの習慣アドラードラッカーがどんどん結び付いて、目の前のモヤモヤがぱーっと晴れていく感覚だった。

組織に貢献することは、個人を押し殺すことじゃない。もっと早くドラッカーを読んでいれば、こんなに仕事嫌いにならなかっただろうなぁ(笑)

 

翔んで埼玉(魔夜峰央、2016)

読書

翔んで埼玉

2017年の読み初め。

 

まさか、この漫画から1年の読書が始まるとは…笑

 

年の瀬のある日、姉夫婦が突然この漫画を猛プッシュしてきたこの漫画。普段から漫画はほとんど読まない私ですが、そんなに面白いというならちょっと読んでみようか…ということで、Kindleで買って、そのまま忘れていました。

 

この漫画は、はなわの「埼玉県」に代表(?)されるように何故かネタにされやすい埼玉県を盛大にイジり倒している。埼玉県民は自由に東京都に入ることが許されず、都内に住む埼玉出身者は苛烈な差別に苦しめられている、という設定茨城県は更にひどい)。

それだけじゃ大して面白くないだろう、と姉の力説を聞きながら思っていたけど、意外にきちんとしたストーリーがあった。

 

東京都民の中でも超上流階級に属する百美は、とても埼玉県民とは思えない麗しの男子・麗に反発するうち、図らずも恋をしてしまう。埋められない身分の差に悩み続ける百美だが、埼玉の解放運動を始めた麗に協力する決意を固める。

 

麗のためにこっそり埼玉に乗り込んだ百美がいじらしい…!どうなる百美!

と、いつの間にか入り込んでいたという…そして、不覚にも2017年の1冊目になってしまいました(笑)

 

ちなみに、これは30年前の復刻漫画だ。マツコ・デラックスの番組から火が付いて、55万部の大ヒットを記録したらしい。

55万部!「翔んで埼玉」がバカ売れした理由 | メディア業界 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

個人的には続編を読みたいところだけど、作者がもう埼玉に住んでいないので描かないとのこと。仕方ないから、百美の幸せと埼玉の解放を願うとしますか。

The Intern(Nancy Meyers, 2015)

映画/DVD

マイ・インターン [DVD]

明けましておめでとうございます! 2017年のお正月、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。わたしは「元日くらいはゆっくりしよう」ということで、超久々に映画鑑賞を選択しました。

 

急成長中のアパレル会社の社長を務めるジュールズ(Anne Hathaway)は、激務に追われながらも、家事を担当してくれる夫とかわいい娘を大事にしながら全力で日々を過ごしていた。
ある日、会社が募集していたシニアインターンとしてベン(Robert De Niro)がジュールズの直属の部下になる。始めはベンに何の期待もしていなかったジュールズだが、彼の気遣いや優しさに触れ、次第に心を開き始める。
そんな折、ジュールズに私生活と仕事の両面で大問題が勃発。周囲になかなか本心を明かせないジュールズは、唯一本音を話せるベンから勇気をもらい…

 

2016年に私の心に刺さった棘を優しく抜いてくれるような、優しい映画でした。終始優しい。ベンのおっきい優しさとジュールズの一生懸命さが合わさって、単純に幸せになれる。

 

安心して本音を語れる相手、というのは超貴重な存在だと思う。

精神的に大変なときというのは大抵の場合「変化を起こそうとしているとき」なわけで、そして、変化には大きな決断がつきものだ。どうすればいいんだろうと迷っているときに「きみの幸せになれる道を選べ」と支えてくれる人がいたら、どんなに心強くて助かるだろう。弱音を吐いても涙を見せても、大丈夫だって言ってくれる存在。…うーん、さすがに同年代にこの器の大きさを求めるのは無理か(笑)

 

もちろん、ベンだけじゃなくてジュールズの魅力も十分にある。気が強くてちょっと自分勝手で、でも情熱があって「ありがとう」「ごめんなさい」を素直に言える。愛する家族と会社を両方ともあきらめたくない!というパワーがあるからこそ、ベンもジュールズを心から応援できるんだと思う。
わたしも気が強いし誰とでもうまくやっていけるタイプじゃないから、せめて素直でいることくらいは心掛けないとなぁ(´ω`;)

 

2017年、わたしも心優しい人たちに囲まれていることだし、過去は振り返らずに淡々と前進しますか~。

 

GRIT やり抜く力(Angela Duckworth, 2016)

読書

やり抜く力

 

Kindleを静かにデスクの上に置き、右手で頬杖をついた。深く漏れる溜息。初めから終わりまで凹みっぱなしだった。

 

ここまで凹まされた本は生まれて初めて…見て見ぬふりをしてきた事実を、これでもかー!!このやろー!!とゴリゴリに突き付けられてしまった。

 

何かをやり抜いたこと、これまでの人生で一度もないなぁ

 

何でもそこそこのレベルまでいくと「やーめた」と放り出し、別の興味に移ってはまた放り出す。器用貧乏とはよく言ったもので、全てが趣味レベルで止まっている。これは自信あります!と本気で胸を張れることは…何かあるかな…

 

最高のパフォーマンスは、無数の小さなスキルや行動を積み重ねた結果として生み出される。それは本人が意識的に習得する数々のスキルや、試行錯誤するなかで見出した方法などが、周到な訓練によって叩き込まれ、習慣となり、やがて一体化したものなのだ。

 

そう、全ての結果は習慣が生み出すんですよねぇ。

そして、習慣をつくりやり抜くには、情熱粘り強さが必要とのこと。

何を隠そう、この本を読む前に偶然にも、「わたしに足りないのは情熱なんだよね」という話を友人にしていたのです。初っ端から条件満たしてないという衝撃(笑) そして、何が何でもやり抜きたい!という気持ちがないために、少しでも失敗すると「向いてないんだわ」と言い訳しながら諦める。粘り強さのカケラもない。

 

でも、よくよく考えてみれば、失敗するまでは結構な勢いで楽しくやっているのだ。「向いてない」というのは、「失敗するのが怖いからこれ以上進みたくない」という情けなさから目を逸らすための嘘に違いないのである。アドラーが言うところの「人生の嘘」である。

 

自分のコンフォートゾーンに留まれば、失敗することも傷付くこともない。その退屈な安心感を守るために、自分の情熱に水をかけて、今以上を望んでいないふりをしてきたわけだ。その結果が、全てが中途半端の器用貧乏というわけだ。

 

今まで何度、自分の情熱を裏切ってきたんだろう。

 

塾講師をやっていた頃、生徒から学校教師の話を聞くたびに、幾度となく腹を立てた。彼らはほとんどの場合ドリームキラーだったからだ。何人もの生徒に、「奴らの言うことに振り回されるな」と言い続けた。でも、わたしの中の「教師」は、わたしの中の「純粋な子ども」の情熱を何度も捻り潰してきたのだ。

 

自分が本当に好きなことに打ち込むの。でも、好きになるだけじゃだめなのよ。愛し続けないとね。

 

これは、著者が学生に向けて話した言葉だ。

自分の中の情熱から、「これをやり抜きたいんだ」と叫んでいるその子から、目を逸らさないこと。子どもを大人の圧力から守るかのように、自分の情熱を守ること。挫けそうになった子どもを 励ますかのように、自分自身を励ますこと。

 

わたしの中の「子ども」の情熱を認めて、もう一度ちゃんと育ててあげよう。

この本に出てくる素晴らしい子どもたちのストーリーを読みながらそんなことを考えた大人は、果たして私だけだろうか?

 

LIFE SHIFT(Lynda Gratton/Andrew Scott, 2016)

読書

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略

LIFE SHIFT、やっと読み終わりました。

リンダ本人の講演聞いたしぃと本の方は先延ばしにしてたけど、やっぱり本も読まないとダメね!情報量がパない。

 

あなたはほぼ確実に100年以上生きますよ

 

そう言われたとき、しかもそれが多くの客観的なデータから導き出された結論であるとき、あなたはどう感じるだろうか。

「今でも100歳以上の人なんてたくさんいるじゃん」くらいで、特に何も思わないだろうか。そんなわけないと疑うだろうか。怖くなるだろうか、ワクワクするだろうか。

 

どう感じるにしろ、まずは寿命100年時代がどういうものなのか、今の100歳以上のおじいちゃんおばあちゃんと何が違うのかを、しっかり把握してみた方がいい。まず、私たちは年金をもらえない可能性がかなり高い、とか。従来の3ステージの人生モデルが通用しなくなる、とか。

 

最近ではフレックス制を導入する企業は珍しくなく、週休3日制を採用する企業や副業公認の会社も出始めた。政府でさえ、副業を推進する立場を取り始めた。Daniel Pinkが言うところのフリーランスやミニ起業家も、珍しい存在ではなくなっている。要するに、働き方=生き方の選択肢が大きく広がり、社会は大きな変化の時を迎えている。

 

大半の人は、特に本や新聞を読んだりニュースを見たりしていなくても、そのことに薄々気付いていると思う。今勤めてる会社がこの先何十年も存続すると信じている人は、むしろ少数派だろう。年金制度が崩壊しかかってるのも、格差が広がっているのも、なんとなく知ってる。

それでも、「自分はこのままで大丈夫だ」と思っている。なぜか?

 

現実味をもって想像できないから

 

ではないだろうか。

でもたぶん、コトが現実味を帯び始めたときにはもう手遅れである。気付いたら、本書に登場するジミーの3.0シナリオに足を踏み入れていた…なんてことになる。

 

これからの100年ライフでは、60歳で引退なんていうのは全く現実的じゃないということが分かる。今からそこそこ貯蓄をしたとしても、70歳、80歳まで働くことはほぼ必至だ。

では、老いても若々しく充実した仕事をするには何が重要なんだろう?という話になる。この本では、その重要な要素として、3つの無形資産が挙げられている。

 

この先、「このレールに乗っていれば安心です」という道はなくなるだろう。自分の人生を自分で決めるなんて言うと、「意識高い系」だなんてバカにされたりする。でも、自分で選択できない人こそバカを見る時代はもう来ている。

 

本書では、社会学者Anthony Giddensの言葉が何回か引用されている。

 

自分の人生を自分で決めれば、リスクが避けられない。多様な選択肢に向き合わなくてはならないからだ。このとき個人に求められるのは、必要ならば過去とほぼ決別し、既存の行動パターンが指針にならない新しい行動を検討する覚悟をもつことである。

 

選択をする、選択に責任をもつという訓練をしていない日本人には厳しい時代だけど、今こそ変わる時ってことですね!

 

 

ひとを〈嫌う〉ということ(中島義道、2003)

読書

ひとを〈嫌う〉ということ (角川文庫)

こんなに〈優しい〉本は初めて読んだ…!

 

私は小さい頃から感情を隠せない人間だった。だった、というか今もあまりできない。好きな人の前ではニッコニコだけど、イヤだなぁと思うと表情は曇るし、口数も減るし、「どうやってここから逃げようか」ばっかり考えてしまう。

 

大抵は一時的なものだけど、不快感が長期間積もり積もるか、嘘をつかれるなど決定的な何かをされると、イヤが嫌いになる。そうなると、もう関係を切るしかないとなる。

「短所ではなく長所を見ろ」とはよく言われるけど、その人自体を見たくないんだから短所も長所も関係ない。その人と関わり続けてもマイナスしかない。なぜなら自分にとってその人そのものがマイナスだから。でも憎悪とまではいかず、私の見えないところで勝手に生きてる分には問題ないんだよね。

 

ひとを嫌うということが、嫌われた当人にとってはいかに理不尽であるか、しかし嫌う者にとってはいかに当然であるか

 

そうそう。「嫌い」という感情は常に自己中心的であり、だからこそ他者嫌悪と自己嫌悪はリンクせざるを得ないのである。「周りの人たちの9割は嫌い」という(人間として終わってる)レベルまで達していた思春期の私が読んだら、きっと膝を打ちまくりだったに違いない。

 

第3章の「嫌いの原因を探る」では、嫉妬や軽蔑など色んな感情が網羅されているけど、嫌いの原因を探ること自体が一種の責任逃れであることもきちんと指摘している。人を嫌うほど自分も嫌われるというのも、当然の結果なわけです。

 

かと言って、人を嫌うということについて散々悩んできた身としては、中島氏と同じように、全てに蓋をするのはムリ!という思いもありまして。譲れる部分と譲れない部分のバランスをとっていくことが大事ってことですよね…と胸にじんわりきた。

 

いつも個人の信念を確認することより、それを滑らかに平均化して、毒を抜くことばかりに勤しんでいる。気がついてみると、いつも穏やかな宥和状態が実現されている。それはそれで価値あることですが、真に対立を直視した後の宥和ではありませんから、そこには噓がある。無理がある。思い込みがある。幻想がある。

 

さすがに最近は〈嫌い〉まで達することはほとんどなくなったけど、全く嘘のない関係というのはやっぱり難しい。大人ってほんとグレーゾーンだらけ…と、悲しくなることも多々ある。この孤独を受け入れられるようになったら、真の大人になるんだろうなぁ。

【番外編】LIFE SHIFT発売記念 著者来日講演会

読書 日常

Lynda Gratton来日!

 

ということで、昨日、待ちに待った講演会に行ってきました。
え?Lynda Grattonって誰って?ベストセラー“WORK SHIFT”の著者ですよ! 個人的に、この本は読んでおかないとめちゃくちゃマズいと思う。

 

今回の来日は新刊“LIFE SHIFT”の発売記念。
リンダ本人から話を聞ける機会を逃すわけにはいかない!と即決申込みしたというわけ。
それにしても、2千円って超破格じゃないですか?東洋経済社さん、ありがとうございます!

 

LIFE SHIFTのメインテーマは、
「寿命が100年を超える世界。若々しく長く生きるうえで、どういう生き方にシフトする必要があるか」
というもの。
第1部はリンダの講演、第2部はパネルディスカッションという構成で、パネルディスカッションの登壇者がこれまた…なんたってファーストレディがいましたから…。阪大準教授の安田洋祐氏、人材系プラットフォームgroovesの代表取締役・池見幸浩氏と、とてもバランスの良いディスカッションだった。

 


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まずは、そうだなぁ。昭恵夫人がぶっとんでたなぁ(笑)
かなり変わった人だという噂は聞いていたけど、変わっているというか発想が自由なヒトだった。「みんなでもっと変なことを考えて、実行していけばいい」とおっしゃっていたのが印象的だった。
「世界が平和になるには個人単位の交流が重要」の言葉のとおり、自身も地元下関を始めとする地方に積極的に出向き、多種多様な人たちと出会い色んな活動をしているらしい。講演会の会場にもふつーに入ってきて、ふつーに他の人と同じ席に座って、終わってからもふつーに色んな人と話していた。ファーストレディのイメージを良い意味で崩してくれました。

 

講演会全体でしきりに言われていたのが、「変身すること」の重要性。
有形資産(Tangible properties)から無形資産(Intangible properties)にウエイトが移っていて、その無形資産のひとつが変身する能力だという。
安田氏が「スイッチングコスト」について話をされていて、これはコンフォートゾーンから出ることと同義だなと思った。今までの自分の枠の中でウロウロしていても、それは「変身」ではない。まずは自分の知らない環境に身を置いてみて、色んな環境で色んな価値観やスキルを身に付ける。それを続けていけるかどうかで人生の充実度が変わるというのは、想像に難くない話だ。

 

リンダの「いくつかの有り得る自分を考える」という言葉はすごく象徴的だった。
100年以上生きるとして、例えば80まで働くとして、同じ会社で同じ仕事をし続けるなんて想像できるだろうか?うん、わたしは死んでもイヤだ(笑) そもそも、そんなに長く存続できる会社が一体いくつあるんだろうか。少し想像するだけで「有り得ない」と分かるのに、この事実をリアルに考えようとする人があまりに少ないんじゃないかと思う。

 

池見さんは、WORK SHIFTを読んでから湘南に移り住み、毎日往復3時間かけて通勤しているらしい。でもこれで膨大な読書時間が得られた。海の近くに住んでいるから船舶免許を取ろうと思い立ち、更には投げ網にまで興味をもっているとのこと。こうして池見さんは「漁師にもなり得る自分」を手に入れたわけだ。

 

さて、私はこれから何処に行って何をして誰に出会って何に「なり得る自分」を手に入れよう。たった2時間でこんなに重要な問いを与えてもらって、リンダと登壇者の皆さんには本当に感謝!