ミニマリズムと読書ときどき映画と音楽。

ミニマリスト見習いのアラサー女。最小化計画の進捗と、本・音楽・映画の感想

伊坂幸太郎 「オーデュボンの祈り」 (新潮文庫)

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

久々に良い本を読んだなぁと思った。というより、久々に読書した。

主人公の伊藤が、コンビニ強盗に失敗して警察に連行されてる途中、パトが事故ったのでこれ幸いと逃げ出し、しかし目を覚ますと知らない島にいた…という始まり。

この島はすごく奇妙。優午というしゃべる案山子がいる。太りすぎて動けなくなったウサギという女性もいる。ほとんど鎖国状態で、轟という熊みたいなおっさんだけが、外界と行き来している。そして、殺しを黙認されている桜という美青年もいる。

優午という案山子を軸に描かれているけど、次々いろんなことが起こるので、飽きずに読むことができた。全体的にファンタジーのようなタッチだけど、妙に現実的で不快な事件も起こるので、そのアンバランスさが私には心地よかった。

ただ、やたらにレイプが出てきたのがちょっと…私は性犯罪に弱いので、読んでてきつかった。レイプって、男にとっちゃそんなに身近なのかなぁ。