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ミニマリスト見習いのアラサー女。最小化計画の進捗と、本・音楽・映画の感想

東野圭吾 「聖女の救済」

聖女の救済

聖女の救済

明けましてから大分経ちましたが、おめでとうございます。

今は冬休み中なので、本を読んだり、DVD観たりの日々。休みじゃないと、なかなかゆっくり出来ないので。

ということで、読みました、聖女の救済。「このミステリーがすごい!」にランキングしていた本のうち、うちにあったのがこの本だったわけです。大人気のガリレオシリーズ。

ある日、真柴という男が自宅で死んでいるのが発見される。死因は、毒入りコーヒーを飲んだこと。発見者は愛人で、妻の綾音は死亡時、北海道の実家に帰っていた。刑事の草薙と内海は捜査を始めるが、綾音に恋した草薙と、綾音を犯人と睨む内海は衝突。お互い、違う方面から捜査を開始する。果たして、犯人は誰なのか。。。悩める内海は、湯川の研究室を訪ねる。

あらすじはそんな感じ。話は、最初から綾音が犯人だという前提で進む。

最近読んだ東野作品では、いちばん良かった。けど、やっぱり東野作品とは相性がイマイチらしい。とにかく、人物の描写が浅い。

草薙が綾音に恋をした瞬間なんて、え?って感じ。まぁ一目惚れっちゃぁそれまでだけど。。。でも、刑事という立場からして、最も疑うべきは綾音であるのに、内海の推理をことごとく一蹴してまで庇うのは、不自然の極み。そこまで綾音に夢中であるなら、出会いの段階でもっとインパクトが必要。さらに、内海の人格も曖昧なまま。主役級のキャラクターなんだから、もう少し明確な性格が欲しいな。。。

まぁ一般人が全員強烈な個性を持ってるわけじゃないから、キャラが薄いほうが現実味はあるのかもしれないけどね。でも、小説は現実と空想の境界にあるのがいちばん面白いと思うから、刑事2人は、もう少しキャラが濃くていいと思う。それとも、湯川の個性を際立たせるために、あえて薄くしてるのか??

案の定、東野作品の人物描写には満足しなかったけど、今回の事件で用いられたトリックはすごい!従来の推理では、まず思い浮かばないと思う。このトリックには、犯人の複雑な心境が反映されているわけで、そこもなかなか味があった。