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ミニマリスト見習いのアラサー女。最小化計画の進捗と、本・音楽・映画の感想

恋空

恋 空 スタンダード・エディション [DVD]

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毛嫌いしている携帯小説が原作の、噂の映画をmysojuで観た。暇なんです、引きこもってるから。あらすじは面倒なのでカット。調べればどこでも載っているはずなので。

まぁ…何と言うか…ちょっと重たい青春映画って感じかな…。純な女の子と不良との恋、突然の別れ、再会、そして永遠の別れ、、、みたいな。恋愛小説書いて!って頼まれたら、とりあえず使うと思われる題材、流れ。

それでも、原作よりは抵抗なかったなぁ。やっぱりあの誤字とかおかしな擬音語、文体から漂う頭の悪さみたいなものが、原作の悩みの種なわけだから。そもそもあれは小説ではなくて、ただの「お話」といった感じだから、そりゃ映像化してしまったほうが良いわけだよね。

なんたって主役は新垣結衣で、映画も彼女の純朴そうな雰囲気に助けられているところは大きいのではないかと思う。ドラマがこけた理由がよく分かる。携帯に電話してくる正体不明の男と仲良く話し、授業中に呼び出されれば従順に教室を飛び出し、部屋に連れ込まれれば体を許し、レイプをされても学校で淫乱と騒がれても、彼が守ってくれればそれでよしと図書室でエッチして、挙句の果てに妊娠すれば彼と喜び、、、、もう典型的なただのおバカさんなこの主人公を、新垣結衣が「健気で純粋な女の子」に昇華させているわけだから。新垣結衣なしに、この映画は成り立たないだろうね。あと、ミスチルの曲ね。

言ってしまえば、世の女子中高生が、この主人公のおバカさんぶりに気付かないまま、自分を主人公に投影し、陶酔する理由がここにある。小説では主人公なんか自分の想像でいくらでも美化できるし、映画になれば新垣結衣によってさも「素敵な女の子」として描かれているわけだから、そりゃもうそこに自分を重ねるなんてことには何の抵抗も生まれない。めでたいですね、レイプや中絶の深刻さは、自分をヒロインに仕立て上げるだけの道具でしかない。

まぁ…この話の不自然さを挙げ出したらキリがないんだけどね…エッチするときもレイプされるときも、新垣結衣の着衣の乱れはほとんどないし…ブラウスのボタン2、3個外しただけでスカート履いたまんまって一体どうゆうこと…笑える…。

不自然さを気にしなければ、まぁまぁな「お話」という印象。愛する人の死というのは万人に共通のテーマだから、感動もそれなりにできるし。でも、映画…とは呼びがたい。2時間ドラマで良かったんじゃとも思う、映像美とかあるわけじゃないし。あと、原作では友達関係の話も出るそうだけど、入れなくて正解だったのでは。話が拡散するだけだろうから。

主人公の成長っていうのを伏線にしたら、もう少し厚みが出たんじゃないかと思う。しかし、レイプや中絶、家族の危機や愛する人の病まで経験しても、自分のことを名前で呼んじゃうアホっぷりは変わらず…残念。とにかく、新垣結衣さまさまな映画。