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ミニマリスト見習いのアラサー女。最小化計画の進捗と、本・音楽・映画の感想

三島由紀夫 「純白の夜」

純白の夜 (角川文庫)

純白の夜 (角川文庫)

あまりに久しぶりすぎる。更新は滞っていたけど、読書や音楽鑑賞はちょいちょいしていて、ネタになる本やCDが溜まっている。これから時間ができるので、更新の頻度が上がるでしょう。

えぇと、まずは大好きな三島由紀夫の作品から。友人から借りた「純白の夜」です。

端的に言えば恋愛小説、というか、不倫小説?ですが、そこはさすがの三島由紀夫ですね。今流行の軽い恋愛小説とはレベルが違う。

何が違うかというと、まずは心理描写の細かさ。登場人物の思考回路を、尋常じゃない語彙と表現力で見事に表現している。そして、文体の美しさ。これは三島由紀夫の作品では常に評価対象になっているけど、恋愛小説らしく軽やかながら重厚さを残しているあたりが凄い。

物語の展開としては、特にどんでん返しがあるわけでもなく、面白い!と感激するような作品ではない。まぁ、もともと三島作品はエンターテイメント性を求める類の小説ではないと思うので、あの世界観に浸るには十分かと思います。三島作品にしては軽めなので、重たいのが好きな人は満足できないかもね。