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ミニマリスト見習いのアラサー女。最小化計画の進捗と、本・音楽・映画の感想

Agatha Christie 「ナイルに死す」

ナイルに死す (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

ナイルに死す (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

「ミステリーの女王」アガサ・クリスティの、エルキュール・ポアロシリーズの1作。

金、美貌、頭脳すべてを持ち合わせた資産家リネットと若き夫サイモンは、ナイル川をさかのぼる豪華客船でのハネムーンを楽しむはずだった。しかし、リネットのかつての親友でありサイモンの元婚約者であるジャクリーンが、執拗に2人につきまとっていた。そして遂に、船上で事件が起こる…船に乗り合わせたポアロは、どのように真実を突き止めるのか?

いたってシンプル、王道のミステリー。物語の前半は、船に乗っている登場人物たちのやりとりを元に、彼らのキャラクターを頭に入れていくことに終始する。物語の中盤でやっと事件が起きて、そこからは怒涛の展開。物語にちりばめられたヒントが、ポアロの推理にきれいに収束して、終了。単純に楽しめるエンターテイメント作品だった。

原作を読んだらまた違った印象なのかもしれないけど、和訳されたものを読んでる限りでは重すぎず軽すぎず、ちょうど良いテンポで話が進む。それに、ポアロたちはナイル川をさかのぼる旅行をしているから、その風景も想像できて、独特のムードを作り上げている。でもやっぱり、こういう名作は原作を読みたい。日本語だと不自然になる部分も多いからね…。