ミニマリズムと読書ときどき映画と音楽。

ミニマリスト見習いのアラサー女。最小化計画の進捗と、本・音楽・映画の感想

川内有緒 「パリでメシを食う。」

パリでメシを食う。 (幻冬舎文庫)

パリでメシを食う。 (幻冬舎文庫)

久々に読書した。とっても良い本だった。

6年近くパリに住んでいた著者が、同じくパリに住む日本人10人の仕事や生活を綴った本。対象になっている人たちの職業は、スタイリストからヨーヨーアーティスト、国連職員まで多岐に渡る。もちろん、歩んできた道もバラバラだ。

多種多様な「物語」が展開されているにも関わらず、非常にまとまった印象を受けたのは、おそらくこの本から受けるパリの印象が一貫しているからじゃないかと思う。私はパリに行ったことがないけど、様々なバックグラウンドを持った様々な人種の人たちが暮らしていても、パリ自体に何か揺ぎ無いものがあるんじゃないかと感じた。あるいは、あらゆるブレを吸収しながら存在している都市がパリなんだろうか。

良くも悪くも人間臭いこの都市で生活する人々もまた、とても人間的で魅力的だった。この10人に共通していることは、本当の意味で自分を信じていること。そして、自分を信じるために向上することを常に忘れていないことだ。簡単なようですごく難しいことなのに、それを当然のこととして受け入れている彼らはとても強い。

他人の人生なんて、と思わずにぜひ読んでほしい。