ミニマリズムと読書ときどき映画と音楽。

ミニマリスト見習いのアラサー女。最小化計画の進捗と、本・音楽・映画の感想

映画 「サヨナライツカ」

サヨナライツカ [DVD]

サヨナライツカ [DVD]

中山美穂が12年ぶりの主演、原作は夫である辻仁成、監督は「私の頭の中の消しゴム」のイ・ジェハン……と、なんとも興味をひく謳い文句でしつこく宣伝をしていた映画。それに騙されて映画館まで観に行った私。DVDが出たようなので、いちおうレビューを……

舞台は、1975年のタイ・バンコク。航空会社に勤める豊(西島秀俊)は婚約者の光子(石田ゆり子)を日本に置いて、バンコクに赴任してくる。将来有望で外見も申し分ない豊に興味をもったのは、ホテルのスイートルームで生活をする謎の美女・沓子(中山美穂)。彼女の官能的で奔放な魅力を前にして、欲望に逆らえない豊。激しく求め合ううちに、互いに愛を意識し始める。しかし、豊の結婚が迫り……

ま、端的に言うと浮気の映画。よくある話。だからこそ難しいんだろうと思う。「ありふれた話」にさせずに「映画」として完成させなきゃいけない。そして、この監督にはその手腕がなかったと(笑)

終始気になるのが、不自然さ。台詞、衣装、演出、メイク。「おかしくね?」と思う箇所がいくつもあって、なかなか登場人物に感情移入できなかった。特に、25年後の出演者は笑える。中山美穂をはじめとする主要な出演者に、ちんけな老化メイクを施しているからだ。老いを強調して、若かった頃の彼らと対比をさせたいのは分かるんだけど……あれはひどすぎる。俳優をその年代の人たちにできなかったのかなぁ。コスト削減かしら。

やっぱり、小説が原作のものは、多少なりとも改変しないと作品にならないんじゃないかと思った。展開がぶつぶつに切れてる観が否めないし、小説では素敵に思える台詞も、実際に人が話すと「?」だったりする。(この映画の台詞が小説からの引用だとしたら、辻氏のセンスも疑われるけど)

まぁあまり感情移入できなくてガッカリはしたけど、映像はキレイだった。主役2人の美しさとバンコクの異国情緒。これがこの映画の見所。。。もっとうまい脚本家と監督がやれば、かなり良い映画になるんじゃないかしら。