ミニマリズムと読書ときどき映画と音楽。

ミニマリスト見習いのアラサー女。最小化計画の進捗と、本・音楽・映画の感想

高野秀行 「世界のシワに夢を見ろ!」

世界のシワに夢を見ろ! (小学館文庫)

世界のシワに夢を見ろ! (小学館文庫)

三島由紀夫の「仮面の告白」を読んでる途中だけど、相変わらずズッシリしてて進まないので、軽いのに浮気。

高野秀行:1966年生まれ、早稲田大学探検部出身。世界のシワ、すなわち辺境、僻地を愛し、どんな危険地帯にも突っ込んでいく。

最近、エッセーが好きだ。特にバカっぽいのが好きだ。大槻ケンヂとか。この本は探検エッセイだし、「噴出しても大丈夫な環境で読んでほしい」と書いてあったので、かなり期待して読んだ。つまり、私は大槻ケンヂ的な面白さを期待して読み始めたわけだ。

そうなると、この本はあまり満足できない。言葉選びもあまり個性がないし、笑うといっても「ハハっ」くらいが最高で、爆笑とまでいかない。面白いエピソードではあるんだけど、それを文字にしてガッツリ伝える力量が足りてないんだと思う。まぁ、大槻ケンヂ基準でいくのはハードルが高すぎる気もするけど・・・

爆笑できると思って読み始めたからちょっと拍子抜けしてしまったけど、世界の広さを知るという面ではかなり楽しめる。日本の常識では絶対に考えられないような常識があって、著者もアヘン中毒になったり高山病でコカに頼ったりと、かなりハチャメチャだ。それでも人間は生きていくんだなぁと、ある意味ちょっと感激できる。その社会がもつ暗部も浮き彫りになるわけだけど、そこに聞き飽きたような御託を並べず、事実としてシンプルに伝えているところが読みやすかった。

というわけで、待ちに待った貴志祐介の新刊を読みます。「悪の教典」、上下巻でめっちゃ分厚いけど、めっちゃ楽しみ!!!