ミニマリズムと読書ときどき映画と音楽。

ミニマリスト見習いのアラサー女。最小化計画の進捗と、本・音楽・映画の感想

米澤穂信「インシテミル」

インシテミル (文春文庫)

インシテミル (文春文庫)

巨大地震が起こってから混乱が続いて家にいる時間が増えたんで、読書をした。読書できる私は幸せなんだと思う。読書をしている間も、今も、何度でも余震が起こる。被災した人たちはどれだけの恐怖と疲労と悲しみを抱えているんだろう。本当に、早く、日本を復興させたい。


米澤穂信:1978年生まれ。2001年、「氷菓」で第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を受賞し、デビュー。「古典部」シリーズと「小市民」シリーズで人気を獲得する。

この人の作品、「ボトルネック」なんかも評価高かった気がする。インシテミルもかなり話題になって映画化もされたけど、私としてはあと一歩って感じだった。

「時給11万2千円で7日間、ある実験の被験者をする」という怪しげな求人広告に引き寄せられた12人は、暗鬼館という地下施設に送り込まれる。一見快適そうなその施設だが実は「人殺し」に最適な構造になっており、12人は「人を殺した人間や、その犯人を指摘した人間などには、ボーナスを与える」と言い渡される―

本当に王道のホラーって感じの設定で、話自体もつまらなくないんだけど、どうも読みづらかった。登場人物の名前が凝っているせいか、著者が凝った言い回しを好んでいるせいか・・・とにかく読みづらくて、登場人物たちの行動を想像するのに苦労してしまった。結末もいまいちスッキリしないし・・・「面白いけど、なんだかなぁ」といった感想。

登場人物12人のキャラが立っているのは良かった。密室空間で同じような人間がいないっていうのは、「何を考えているか分からない」という恐怖心を高めるのに役立つし、登場人物の行動もバラバラになるし。最終的な謎解き部分も、そこそこ緊迫感があった。

でもやっぱり、全体的に「なんだかなぁ」って感じだった。情景が想像しずらかったせいかな・・・映画の方が面白いかも。