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ミニマリスト見習いのアラサー女。最小化計画の進捗と、本・音楽・映画の感想

森達也「王様は裸だと言った子供はその後どうなったか」

王様は裸だと言った子供はその後どうなったか (集英社新書 405B)

王様は裸だと言った子供はその後どうなったか (集英社新書 405B)

停電の間に読んだ。

森達也:1956年生まれ。映画監督、ドキュメンタリー作家。映画の代表作は、オウム真理教の荒木浩を主人公とする「A」やその続編「A2」。著書には、「放送禁止歌」、「ドキュメンタリーは嘘をつく」など。

15話の御伽噺を元にしたパロディ。ということだけど、読んだ印象としてはそんな練ったものではない。御伽噺と現代社会を重ね合わせて、著者が思いついたことを書いたって感じ。
思いついたこと、と言っても、結構鋭いことを言っていると思う。全体的に、戦争や集団の暴走にリンクすることが多いけど、桃太郎の回ではジャーナリズムについて話しているし、瓜子姫の回では「天邪鬼が人の心を読める」ことに焦点を絞って話を進めている。

押し付けがましくなく、友達の話を聞いているような気楽さで読める本。そして、大人になった今、イソップ物語や日本昔話をもう一度読み返してみようかな、と思った。