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ミニマリズムと読書ときどき映画と音楽。

ミニマリスト見習いのアラサー女。最小化計画の進捗と、本・音楽・映画の感想

本多孝好 「MISSING」

MISSING (双葉文庫)

MISSING (双葉文庫)

チャイルド44が進まないので、軽いのに浮気。って、前にも似たようなこと言ったような…

本多孝好:1971年東京生まれ。1994年に「眠りの海」で第16回小説推理新人賞を受賞。この受賞作を収録したデビュー作「MISSING」が、このミス!2000年版で第10位にランクイン。

全体的に伊坂幸太郎に近い印象を受けた。一文一文が短く、会話文が多く、ちょっと湿った空気を出しつつ軽い。

MISSINGに収録されているのは、「眠りの海」「祈灯」「蝉の証」「瑠璃」「彼の棲む場所」の5編。自殺を主題にした受賞作を軸にしたのか、どの話も自殺や死がキーワードになっている。死について深い描写や考察がある作品ではなく、ジメっとした空気の中で淡々と死を映し出しているような作品。

5話それぞれに切なさ・苦しさ・怖さで味付けしてあるんだけど、文体のせいなのかあまり強烈なインパクトはなく、あまり変わり映えしない食事を続けてるような気分になった。わざわざテーブルに向かってする食事ではない。電車とかでさらっと読むのにちょうど良い感じかな。

個人的には、可もなく不可もなくという言葉がしっくりくる。特別つまらないというわけでもないけど、自分でお金を払って読もうという気はしない(今回は家にあったのを読んだだけ)。

まぁ私は重いの好きだからなぁ…軽い文体だとなかなか(苦笑) そういう意味では、重力ピエロは秀逸だったな。