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ミニマリスト見習いのアラサー女。最小化計画の進捗と、本・音楽・映画の感想

遠藤武文 「プリズン・トリック」

プリズン・トリック (講談社文庫)

プリズン・トリック (講談社文庫)

こんにちはー。やっと桜が咲きましたね!

久しぶりにゆっくり読書をする時間ができたんで、「やっぱりミステリーでしょ」てことで、本屋で直感買いをした。本作は、第55回江戸川乱歩賞受賞作だそうです。


市原の交通刑務所内で、受刑者の石塚が殺害された。現場は完全な密室。同時に、受刑者の宮崎が姿を消していた。警察は宮崎の行方を追うが―


全体を通しての主人公は設定されておらず、場面によって誰の視点になるかが変わる。注意深く読んでみると誰の視点なのか分からない場面もちょくちょくあって、かなり作りこまれた作品だなぁと思った。何も疑わずに素直に読んでいくと、最後に「騙された!」てなるパターン。

冒頭で、市原刑内部の様子がかなり詳細に描写されていて、それを頭に入れている間にどんどん入り込んでしまった。ついていくのに疲れるっていう面もあるけど、文章の長さや章の長さもちょうど良く、スピード感満点の作品。

注意しないといけないのは、登場人物の数が多いこと。それぞれの登場人物がどんな人間なのかを把握しながら進まないと、途中で混乱して楽しみが半減する可能性大です。

個人的にはオチがあまり好みじゃなかったけど、久々のミステリーで一気読みできたのは良かった。

遠藤武文:1966年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。2009年に処女作「プリズン・トリック」で第55回江戸川乱歩賞受賞。他の作品には、「トリック・シアター」「パワードスーツ」「デッド・リミット」がある。