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ミニマリズムと読書ときどき映画と音楽。

ミニマリスト見習いのアラサー女。最小化計画の進捗と、本・音楽・映画の感想

伊坂幸太郎 「ラッシュライフ」

ラッシュライフ (新潮文庫)

ラッシュライフ (新潮文庫)

わわわ!知らぬ間に1万ヒットしてた!最近有名どころばっかり投稿してたからですかねー。毎度たいしたこと書いてなくてすみません。何にしてもありがとうございます!

今週はやたら疲れてるんで、「阪急電車」からの流れでちょっと緩めに伊坂幸太郎かな・・・なんて思ったのが間違いだった。伊坂幸太郎は私にとって鬼門なんだった。すっかり忘れてた。ということで、またもや何とも言えない絶妙な不安の中に放り込まれたのでした。何故かしら毎回すごく動揺するんだよね、原因は不明だけど。

仙台駅を中心にして、失職中の豊田♂・カリスマに魅せられた河原崎♂・プロの泥棒である黒澤♂・インチキ精神科医の京子♀・若手画家の志奈子♀の物語が代わる代わる語られていく。扉絵は、Escherの有名な騙し絵。階段を上っていると思ったら下っていて、あぁ下ってるんだと思えば上っている―というあの絵です。

話全体がトリックアートみたいになっていて、何も疑わずに素直に読んでるとどんどん「?????」になる。?が溜まってきた頃に、もともと少し頭がカオス状態の河原崎が混乱の極みに追いやられるもんで、それにつられて私も動揺の極みに達した。ドグラマグラのチャカポコと同じぐらいの破壊力だった。精神破綻しちゃうよ。

冷静に考えながら読めばそんな大したトリックアートではないんだけども、せっかくの伊坂幸太郎だから思いっきり混乱しながら読んだ方が楽しいんじゃないかと思う。そんでまた読み直して、「あぁ豊田がこうしてる時に黒澤はこうしたのね!」て楽しめばいいと思う。

伊坂幸太郎の話は、現実味があるようで無い。無いようである。この世界をコピーしてる途中にちょっとバグっちゃったような世界観。かなり奇天烈だわこの人。