ミニマリズムと読書ときどき映画と音楽。

ミニマリスト見習いのアラサー女。最小化計画の進捗と、本・音楽・映画の感想

村上春樹 「1Q84(4月‐6月)」

1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉前編 (新潮文庫)

1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉前編 (新潮文庫)


1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉後編 (新潮文庫)

1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉後編 (新潮文庫)

すっかり空気が秋めいてきた。大っ嫌いな夏を越えて、これから私の大好きな秋冬を迎える。最高だな・・・

この前ぶらっと立ち寄った本屋で、この文庫を全巻買った。以前友人(だった人)にもらった「ノルウェーの森」は結構好きだったんで、今回は自分で買ってみた。
ハードカバーで売ってるときから凄いブームになってるのは知ってたけど、どうも流行りに乗れない性格なんだよなぁ。ちなみに文庫は全6巻。ハードカバー3冊分を前編・後編の文庫2冊ずつに分けた形。ということで、今回読んだ1・2巻は、ハードカバーのBOOK1に相当する。

主人公は天吾♂と青豆♀、時は1984年。二人は今のところ全く交わらず、別々の生活を送っている。「天吾の話」と「青豆の話」が交互に語られていく。


天吾はもうすぐ三十路に突入する予備校の数学講師。人気の講師である傍ら、小説家を目指して執筆活動もしている。ある日、優秀な編集者・小松からある作品の手直しを頼まれる。その作品「空気さなぎ」の作者は「ふかえり」というペンネームの17歳の美少女。新人賞を狙えるほどに内容は素晴らしいが、あまりにも文章がひどい。「空気さなぎ」にすっかり魅せられていた天吾はしぶしぶ手直しを引き受けるが―
青豆ももうすぐ三十路を迎える女性。スポーツジムのインストラクターなどをしながら生計を立てているが、裏の顔はスマートな暗殺者。ジムで出会った裕福な老婦人から依頼を受け、女性を傷つける男を始末するのが彼女の役割である。ある日、10歳の少女が老婦人に保護された。少女には何度も性的暴行を受けた痕跡があり、青豆は老婦人から依頼を受ける―


BOOK1ということでまだまだ序盤だけど、村上氏はかなり気合を入れてこの作品を書いたんじゃないかと思う。「ノルウェーの森」と同じような、村上作品独特の空気感はそのままだけど、伏線の張り具合が全然ちがう。かなり慎重に話を進めてるなぁという印象を受けた。

1Q84というのは、青豆が設定した仮想の1984年のこと。この話の軸になるのは「さきがけ」というカルト集団なんだけど、1984年てオウム真理教の前身団体ができた年だった。
村上氏自身も「「オウム裁判の傍聴に10年以上通い、死刑囚になった元信者の心境を想像し続けた。それが作品の出発点になった」と語っているようだし、さきがけはオウム真理教をかなり意識して描かれるんだろうと思う。(今のところ、さきがけの実態はあまり明かされてない)

宗教も嫌いだし、虐待・レイプものは大の苦手なんでキツい部分も多々あるけど、まだ4巻もあるから頑張らないと・・・

村上氏の文章は比喩が多くてモヤモヤしてる部分が多いんだけど、たまに単刀直入な表現になってドキっとすることがある。内容が内容なだけに、「ノルウェーの森」よりさらにカオスになりそう。収集つくんかなww 
あと全然関係ないけど、村上春樹ファンの人の書評て、村上春樹の文体を真似ようとして凄いことになってるのが多い。人の真似は危険だわ・・・