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ミニマリズムと読書ときどき映画と音楽。

ミニマリスト見習いのアラサー女。最小化計画の進捗と、本・音楽・映画の感想

冷たい熱帯魚(園子温)

冷たい熱帯魚 [DVD]

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ということで、連続投稿。

この話のモチーフは、1993年に埼玉県で起こった愛犬家連続殺人事件。ペットショップで詐欺まがいの商売を繰り返していた夫婦が、トラブルの生じた顧客を殺害。「ボディを透明にする」こと(死体を完全に始末すること)により、完全犯罪を目論んだという、何とも凄まじい事件です。こんな事件があったとは知らなかった・・・

で、この作品の舞台はペットショップではなく熱帯魚店。小さな熱帯魚店を営む社本(吹越満)は、反抗的な娘と再婚相手とに挟まれて、冷え切った生活を送っていた。そんなある日、娘がスーパーで万引きしたとの連絡が入る。そこで助け船を出してくれたのは、近所で大きな熱帯魚店を営む村田(でんでん)。これも何かの縁と、娘を雇ってくれるという村田。さらには事業提携の話まで出るが―

まぁなんというか、初めての園子温作品だったけど、「ぶっ飛んでんなぁww」と終始笑いっぱなし。というか、笑ってないとやってられない程の狂気。人間はどこまで狂えるんだろうという不安と興味を抱く。

序盤からサラっと狂気を見せられ、あれよあれよという間に最高潮に達していて、すごいスピード感だった。村田役のでんでんと村田の妻役の黒澤あすかは、参りましたと言うしかない演技。特に黒澤あすかの狂いっぷりはツボだった。社本役の吹越満も超迫真の演技を見せているし、かなりの見応えだった。こういう映画は、役者も楽しいんだろうなぁと思う。

個人的には思ったほど後にも残らず、かなりオススメ。でも、「ボディを透明にする」過程もバッチリ描写されているんで、グロ苦手な人は厳しいかも。