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ミニマリズムと読書ときどき映画と音楽。

ミニマリスト見習いのアラサー女。最小化計画の進捗と、本・音楽・映画の感想

夢野久作 「瓶詰の地獄」

瓶詰の地獄 (角川文庫)

瓶詰の地獄 (角川文庫)

最近めっきりセンチメンタルで涙もろくなっている。なんとか喝を入れなきゃということで、夢野久作を読んだ(ナゼ)。

この本には短編が7作収録されている。瓶詰の地獄・人の顔・死後の恋・支那米の袋・鉄鎚・一足お先に・冗談に殺すの7作。題名からして怪しい匂いがプンプンしてくる。そしてその期待を裏切られることはない。

文体や言葉自体はきれいなのに、どうしてこんなに不気味なんだろう。登場人物がみんなキチ●イだからってのはあるだろうけど、それだけじゃこの雰囲気は出せない。何か体の底に訴えかけてくる根本的な気味悪さが漂っている。それがまた堪らなく蠱惑的なんだけど・・・

夢野作品の登場人物は、私の中でみんなのっぺらぼう。行動や雰囲気なんかはハッキリ伝わってくるのに、なぜか顔だけ浮かばない。それだけに、自分の中に眠る黒い欲望を揺さぶられる感覚が凄まじい。

で、ドグラマグラは相変わらず下巻の途中で止まったまま…また上巻から読まないと…終わらない…