ミニマリズムと読書ときどき映画と音楽。

ミニマリスト見習いのアラサー女。最小化計画の進捗と、本・音楽・映画の感想

江戸川乱歩 「パノラマ島綺譚」

すっかり春めいて、うちのすぐ外に生えている小さな桜の木ではもう蕾が開き、蜂が蜜を吸いに来ている。出会いと別れの季節がまた巡ってきたんだなぁ(感傷的)。

「瓶詰の地獄」と一緒に買った本作品。「パノラマ島綺譚」と「石榴」の二作品が収録されている。乱歩は色んな出版社が色んな形で出してるから、同じシリーズで統一して買わないと危ないな…

「パノラマ島綺譚」は、乱歩さんどうしちゃったのって思うくらい、異様にハイテンションでイカれた話だった。フィクションはフィクションなんだけど、どこまで現実でどこから虚構なのか、全て現実なのか、全て虚構なのか、どういうつもりなのか何も分からないww ホラーやサスペンスという言葉でくくるよりは、ドグラマグラと同じで「奇書」と言った方がしっくりくる。異様な空気出すのは毎度のことだけど、この話の異様さには清々しさすら感じる。冷たい熱帯魚みたいなww

対照的に「石榴」は現実感があるような気もする話。あくまで「あるような気もするね」というレベルだけどww 殺し方も殺し方だから初っ端からインパクト大だけど、そのインパクトで覆い隠された気になっているおかしな箇所がチラホラあった。

乱歩は読めば読むほど陰湿でいやらしい。そこが好きなんだけどね!