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ミニマリズムと読書ときどき映画と音楽。

ミニマリスト見習いのアラサー女。最小化計画の進捗と、本・音楽・映画の感想

岡田尊司 「愛着障害―子ども時代を引きずる人々」

愛着障害 子ども時代を引きずる人々 (光文社新書)

愛着障害 子ども時代を引きずる人々 (光文社新書)

この春から心理学の勉強を始めた。

心理学は小さい頃から強い関心があったもののひとつなんだけど、なんとなく直接対決(?)を避けて周りをウロウロしていた。テレビや書籍から情報を集め続けていたものの、迂回しすぎてこんな歳になってしまった。今の状態を保ったまま18歳に戻れたら!

この本では、精神的な問題の根幹に「愛着(Attachment)」の問題があるとしている。John Bowlby(1990年没)という精神科医によって提唱された愛着理論では、ヒトは、生後6ヶ月頃から2歳頃までの期間に安定した愛情と安心を与えてくれる養育者に「愛着」を示すようになるとされている。愛着の対象を「安全基地」として外界と接することで、安定した精神を育んでいくことができる。要するに、いつでも安心して帰れる場所(安心して頼れる人間)をもつことが、他人と健全な関係を築くうえで重要であるとしている。

裏を返せば、幼少期に安全基地を獲得することに失敗した場合は、外界との関係に困難が生じやすい。主な分類は、深い関係を避ける「回避型」、相手に従属して愛着の形成を求める「不安型」、回避型・不安型の性質がともに強く表れる「恐れ・回避型」の3つ。愛着の形成を妨げる要因は、養育者との死別・別離、養育者からの虐待・放置、継続的な否定、養育者からの不安定な愛情など。

夏目漱石太宰治、ヘミングウェイなど、人間としてちょっとどうだったのと思われる有名人の例を多数挙げて、具体的に説明している。ちょっとこじつけじゃないの?と思うことも多々あったけど、「安心して頼れる人がいない」という危機が子どもに何をもたらすのか、私は身をもって知っているんで、すんなり受け入れることができた。

これと一緒にパーソナリティ障害の本も買ったんだけど、愛着障害とパーソナリティ障害も繋がる部分がありそうだし、果てはサイコパスとも繋がるんじゃないかとも思うし、心理学は興味が尽きないなー。