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ミニマリズムと読書ときどき映画と音楽。

ミニマリスト見習いのアラサー女。最小化計画の進捗と、本・音楽・映画の感想

「自分」の壁(養老孟司:2014)

 

「自分」の壁 (新潮新書)

「自分」の壁 (新潮新書)

 

 養老先生が新刊を出していたので早速読んでみた。

「自分探し」や「本当の自分」、「個性を伸ばす」といった言葉が昨今よく見られるように、現代人の意識の中心には「自分」がある。著者は、この「自分」というものを、「自分の中にある地図において現在位置を示す矢印に過ぎない」と捉えている。
地図の中での位置が変われば、自分が周囲から受ける影響も変わり、つまり自分が変わる。そういう意味では「自分」が変容していくのは当然であり、そうやって変わっていっても変わらない根幹の部分が「個性」であるという意見は、どの本を読んでも一貫していて気持ちが良い。

逆を言えば、現在位置が変わらなければ、自分もあまり変わりようがない。自分の位置を変えずにあーだこーだと不平不満を垂れるのは、何の問題解決にも繋がらない。自分の位置を変える、すなわち行動するということを、著者はいつも通り推奨している。この点では、ホリエモンアドラーにも通じるものがある。

ダーウィンは、以下のような言葉を遺している。

It is not the strogenst of the species that survives, nor the most intelligent that survives.  It is the one that is most adaptable to change.

きっと昔から、有能な人たちは変化に対応してきたんだろうなぁと思った。