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ミニマリズムと読書ときどき映画と音楽。

ミニマリスト見習いのアラサー女。最小化計画の進捗と、本・音楽・映画の感想

桐島、部活やめるってよ(朝井リョウ:2010)

 

桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)

桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)

 

 朝井リョウ作品2作目。デビュー作のこちらも、人間観察力の賜物ですね。

とある田舎の高校。「男子バレーボール部キャプテンの桐島が部活を辞める」という話から派生して、同学年の男女数名の視点から「高校」という世界が描かれる。

各章の主役となる生徒たちは、スクールカーストの上位に属す者、下位に属す者、中間に属す者と基本的に3種類に分類される。しかし、本人の胸の内やちょっとした行動を細かく描くことで、各生徒の個性をかなりリアルに表現している。「あ~あるある、こういうの!」と、「高校生」を経験したことある人なら誰でも思い出せるんじゃないだろうか。

この本は、自分が高校時代にどういう分類に属していたかで、見方が結構変わるんじゃないかと思う。リアルなだけに、読者の主観が入り込みやすいように感じる。上位カーストの生徒たちが「見た目と異性関係だけでステータスを感じているバカ」のように描かれているように感じるのも、高校時代に私が彼らをそういう存在として捉えていたからじゃないかなww

スクールカーストにどっぷり浸かっていた人にとっては、それなりに重みを感じる部分があるかもしれない。若者には、カーストなんて無意味なものに囚われないで、伸び伸び生きてほしいなぁ。