ミニマリズムと読書ときどき映画と音楽。

ミニマリスト見習いのアラサー女。最小化計画の進捗と、本・音楽・映画の感想

知らないと恥をかく世界の大問題3(池上彰、2012)

 

 パリでのテロから、また世界の緊張感が高まっている。一方私は、友達に会って楽しく騒ぎ、家ではまったり本を読む週末。「どうして親米的な日本でテロが起こらないんだろう」と考えたりしつつ、好き勝手に生きられる自分の幸運に感謝する。

この本が出版されたのは2012年。本作では、前作の出版直後に発生した東日本大震災後の日本や、同じく2011年に発生したジャスミン革命後のアフリカ諸国等、世界各国で生じた大きな変化が説明されている。

特に勉強になったのは、チュニジアでのジャスミン革命に絡めてアフリカ諸国の関係が説明されている部分。どうしてイスラエルが孤立しているのか。同じイスラム教なのにスンニ派とシーア派が対立しているのは何故か。なぜシリアは混乱したままなのか。個別に調べても理解しづらい問題を関連付けながら、平易な言葉で説明してくれる。今何気なく見ているニュースも「そういうことだったのね」と頭に入ってき易くなった。あぁありがたやありがたや…

このシリーズが読み易いのは、池上さんが主観を入れることなく、淡々と説明を続けているから。マスコミ(特にテレビ)が提供するニュースを加工食品だとすれば、池上さんが提供しているのは原料そのもの。私たちは自分たちで調理をしなきゃいけないけど、だからこそ1つの材料から色んな料理が生まれる。何も考えずに均一な味付けの加工食品を食べ続けていたら、そんな多様性は生まれない。
もはや自分の身は自分で守るしかない時代に突入している観がある。何を吸収し何を身に付けどう行動するかを自分で決めたいなら、まずは原料を手に入れないと。