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ミニマリズムと読書ときどき映画と音楽。

ミニマリスト見習いのアラサー女。最小化計画の進捗と、本・音楽・映画の感想

経済ってそういうことだったのか会議(佐藤雅彦&竹中平蔵、2002)

経済ってそういうことだったのか会議 (日経ビジネス人文庫)

めっちゃくちゃ良い本だった。最近仕事とか将来についてモヤモヤモヤモヤしているからってのもあるけど、なんかもうジワジワジワジワ胸に来た。というのはかなり個人的な感覚だけど、良い本であることは間違いない。

少し前に試しに参加してみた読書会で、金融関係のお仕事している青年が紹介していた本。元電通マン佐藤雅彦氏が、経済のプロ中のプロである竹中平蔵氏に、経済にまつわる疑問を次々と投げかけていく。ごりっごりに優秀なお二人の対談だからきっと私には難しいに違いない…と思ったけど、やっぱり対談だから流れがあるし注釈もたくさん付いているので楽しく読めた。
ちなみに私が読んだのは、2000年に刊行された同名書に「会議、その後」を増補したもの。

池上さんの「お金の学校」に近いのかと思いきや、そこまで細かく基本的な話がされているわけではない。実際に起こった経済的な事件を題材にして、経済が社会にどう影響を及ぼすのか、経済学がどういう歴史を辿ってきたのかが説明される。池上さんの本で蓄えた知識を、この対談の中で実際の出来事に当てはめることができる。専門的にはもっと難しいんだろうけど、竹中さんがちょうどいい具合の難易度で解説してくれる。やっぱりプロは凄い。

今から15年も前に刊行された本なのに、今でも全然古くなっていない。それくらいに経済の問題は普遍的で複雑なものなんだと思う。これまでのシステムが機能しなくなってきている現在に自分がこれからどう働くのかを考えるのにも、有意義な問題提起をしてくれる本だった。