ミニマリズムと読書ときどき映画と音楽。

ミニマリスト見習いのアラサー女。最小化計画の進捗と、本・音楽・映画の感想

犬神博士(夢野久作、1931)

犬神博士 (角川文庫)

生来意識低い系なので、あまり意識高い系なことばっかりやってると調子が狂ってくる。端的に言えば、いつもどおり努力が続かない。ということで、お金の勉強はそこそこ息抜きしながら続けることにした。久々の小説!夢野久作

世間ではキ○ガイという噂の犬神博士。インタビュー形式でその幼少期が語られる。
犬神博士はかつてチイと呼ばれ、おかっぱ頭で少女の格好をして踊りを踊る大道芸人をしていた。幼いながら正義感が強く口の達者なチイは、その素直さと度胸で周囲の大人たちを混乱に巻き込んでいく…

この話は、昭和6年(1931年)~昭和7年(1932年)にわたって福岡のローカル新聞に連載されていたらしい。そして、この新聞の廃刊に伴って、未完のまま掲載終了になってしまったらしい。道理で「その先は?!」と思わずにいられないところで終わってるわけだ。チイはどうやって犬神博士になったんだろ~と想像するのが楽しい。

「チイの大冒険」みたいなイメージの話だけど、チイの素直で可愛らしい一面と、勝気で強情で悪賢い一面とが相まって、大人のためのコミカルな娯楽小説に仕上がっている。
味になっているのは、当時の福岡の方言がたくさん出てくるところ。最初は外国語みたいで読みづらかったけど、リズムや音が新鮮で、物語の世界にぐいぐい引き込んでくれた。

久しぶりに小説読んでスッキリしたー。あ、ドグラマグラ終わってないや…また最初からかな…