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ミニマリズムと読書ときどき映画と音楽。

ミニマリスト見習いのアラサー女。最小化計画の進捗と、本・音楽・映画の感想

陽気なギャングが地球を回す(伊坂幸太郎、2006)

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)

今日はN響Jazzに行って、この小説を読んで、久々にビジネス関係から離脱してみた。あまり根詰めると暴発して失踪するのがオチだから、自分で調節していかないと!と最近思うようになった。刹那主義からやっと抜け出せそう。

ということで、久々の伊坂幸太郎。「伊坂幸太郎読んだ後はしばらく鬱になるよね」という意見が一致した友達が、「ギャングは大丈夫だった」と教えてくれたので、挑戦してみた。たしかにこれは大丈夫そう!

嘘を見抜く天才、スリの天才、演説の天才、時間計測の天才。この4人は協力して銀行強盗を働いていた。しかし、強盗の帰り道で別の強盗にお金を強奪されてしまう。4人は、強奪されたお金を取り返そうと動き始める。

伊坂幸太郎が鬱トリガーになる原因は、個人的には2つある。まず、性根の腐った醜い人間が必ず登場すること。そして、そういう人間に対して真っ当に勝負する術がないというか、結局は暴力みたいなことで排除するしかないのか…っていうやるせなさが付き纏うこと。
物凄い悪はいるのに、物凄い正義はいない。そういう現実をあまりにハッキリと突き付けてくるから、伊坂作品を読むと暗澹たる気持ちになる。文体が軽めなだけにサクリサクリと細かい傷をたくさん付けられて、気付くとめっちゃ痛い!という結果になる。

この本が大丈夫なのは、たぶん前提が強盗だからだ。最初から正義を期待しなくて済む。アウトレイジを単純に楽しめるのと同じ理由かな(笑) ところどころジャブはあるけど、フックやストレートは無い。

読み終わった感想は、「チームっていいな」くらい。いや、強盗団はやらないけどね。