ミニマリズムと読書ときどき映画と音楽。

ミニマリスト見習いのアラサー女。最小化計画の進捗と、本・音楽・映画の感想

あなたは、なぜ、つながれないのか(高石宏輔、2015)

あなたは、なぜ、つながれないのか

ド直球の題名だな!

いつものように丸善をぶらぶらしていたら、この本の平積みの前で足が止まった。止まるでしょう、ふつう!この題名が目に入ったら!
え?普通の人は気にしないって?この本が気になっちゃうのはコミュ障だけだって?自分は正常だから、他人とちゃんと繋がってるって?

それ、本気で自信もって言ってるの?勘違いでしょ。

という感じの本です。今まで読んできた心理系の本とは、だいぶ空気感が違った。

どうして空気感が違うのかって考えたら、著者の辿ってきた道のりが原因だろうなって結論に至った。数年間病んだ状態から回復したことをきっかけにカウンセラーを目指すっていうのはよくありそうな話だけど、その後にトレーニングとしてナンパとスカウトをするっていう…なんというか…すごいなと(笑) “普通なようで実は殻に閉じこもってる人間”の殻を破るのは凄いと思う。

普通に話しているようでも、お互いの意識が交わっていないなと感じるときのあの気持ち悪さ。相手が「うんうん、あはは」と適当に相槌を打っているのを見て、全然興味なさそー(゜∀゜;)って感じるときのあの居た堪れなさ。逆に自分が相手にそれをしているときの、あの無感情で乾いた感覚。相手の感覚を無視して、自分の感覚にも蓋をして、どんどん違和感が溜まっていく。そういうコミュニケーションから脱するにはどうしたらいいんだろう。という切り口。
この本を本当に読むべきは、違和感に敏感になってコミュ障になってしまった人より、そういう感覚にすら気付かないまま「自分はうまくやってる」と思っている人なのかもしれない。

こういう本にしては抽象度が高いし、読んですぐ行動に移せる!みたいなハウツー本じゃない。単なるミラーリングとか同調とかいう表面的な話じゃなくて、もっとコミュニケーションの本質に近いレベルだと感じた。
いやー久々に面白い本を読んだ!