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ミニマリズムと読書ときどき映画と音楽。

ミニマリスト見習いのアラサー女。最小化計画の進捗と、本・音楽・映画の感想

アイデアのちから(Chip Heath&Dan Heath, 2008)

アイデアのちから

顔全体を覆い隠すほどの大きなマスクをした女が「わたし、きれい?」と聞いてくる。あなたが「きれいです」と答えると、女は「これでも?」と言いながらマスクを外す。女の口は耳まで大きく裂けている。もし「きれいじゃない」と答えれば、あなたは女に斬り殺されてしまう…

かの有名な都市伝説「口裂け女」の概要だ。わたしが小学生だったときの「学校の怪談」ブームでも、トイレの花子さんやこっくりさん人面犬と共に人気のキャラクターだった(?)。

学校の怪談シリーズの本はたくさん読んだし、放課後のトイレで花子さんを呼び出してみたり(呼べなかった)、夜の学校に忍び込んで理科準備室を覗き込んだり(人体模型が動いてたの!ってことはなかった)、怖いもの好きのわたしはこの手の話にかなりハマっていた。そして今でも、学校の怪談の話を振られれば結構話せる。同じ年代の人なら、大まかなエピソードくらいは覚えているだろう。


って、15年以上も前に聞いた話をどうしてこんなに覚えてるんだろう?月始めの会議の内容は全く覚えてないのに…


という疑問に答えてくれるのがこの本。前回の「スイッチ!」ですっかりHeath兄弟のファンになったので、スイッチ!の後に発表された本作を読んでみた。


伝えたいことがあるのに相手が関心をもってくれない。面白いアイデアだと思ったのにみんなの反応はイマイチ。コマーシャルや雑誌などで見るような印象的なアイデアは、やっぱり天才だけのもの。

ではなかったのです!

記憶に焼きつくようなアイデアには、どうやら6つの法則があるらしい。ということは、その法則を使えば、自分のアイデアを「平凡なアイデア」から「天才的なアイデア」に育てることができる。あなたのアイデアが記憶にこびりついて、あの人は行動を起こさずにいられなくなる(幼いわたしですら夜の学校に忍び込んだ)。あの人が関心を抑えきれずに、あなたが仕掛けた議論に参加してしまう。アイデアを伝える目的が何かを変えることなら、これほど大事な法則はないだろう。

本作も具体例がとっても豊富で、6つの法則それぞれに小問題みたいなのも載ってるから、「どうやったらこの法則を使えるだろう」と考えながら読むことができる。参加型の本は頭に残りやすくていいんだよな〜。


イデアのちからで相手を惹きつけた後にスイッチ!を使えば、もう完璧なんじゃないかな!あとはHeath兄弟の1作目を読めば、何かが覚醒するかもしれない…