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ミニマリズムと読書ときどき映画と音楽。

ミニマリスト見習いのアラサー女。最小化計画の進捗と、本・音楽・映画の感想

ノックの音が(星新一、1985)

ノックの音が

もっと人間に関心をもとうと思います。

 

前回の「シャンデリア」に続いてショートショート。小さい頃から長編ばっかり読んでいたけど、最近ショートショートが気になる存在なのです。

 

そのきっかけは、先月参加してみた「ショートショートを書いてみよう」ワークショップ。

本好きなら誰しも一度は小説を書いてみたいと思うはず。現に、小中学生のときは創作文を書くのが好きだった。でも大人になってからは、そういう遊びはしなくなってしまった。熱烈に書きたいテーマがあるわけでもないし、プロを目指すわけでもないから、何を書いたらいいのか見当もつかない。書き方も分からない。こんな感じで、「素人は小説を書く意味がない」という謎の思い込みに囚われていたというわけ。でも、よくよく考えたら、ただの趣味に意味も何も必要ないじゃん!ということで、ウッウキでワークショップに参加したのです。

 

いやぁ、難しいんですよショートショート…短いから簡単と思ったら大間違いですよ。

何よりスピード感。実際に書いてみると、言葉選びも展開も、イメージしてたよりも5倍くらいスピードを上げないと終わらない。ズルズル長くなって「起」だけであっという間に数ページになってしまう。人物像と場面設定を少ない言葉で表現するには、語彙力とセンスがかなり高くないと厳しい。

でもショートショートなら数時間で書けて楽しいし、良い気分転換になりそう。案の定、もっと上達したいなぁという欲がむくむく湧いてくるんですね、人間というのは。そんなこんなで、「ショートショートの神様」星新一氏の作品を初めて読んでみた、というわけです。

 

このショートショート集には、文字どおり「ノックの音」から始まる15篇が収録されている。

どれくらいのテンポで書いてるのか分からないけど、1つのテーマからよくこんなに物語を生み出せるよなぁと感嘆した。全く展開がまとまらなかった自分と比べると、想像力の差があまりに歴然としていて尊敬しかできない! 上達するには、普段からもっと想像力を働かせないといかん!

そしてやっぱり、文章に無駄がない。言葉づかいや小物、外見の描写でパッと人物を浮かび上がらせる表現力。うーむ、これは語彙力と観察力の賜物ですな。

 

あ、話が面白いのは言うまでもないです。

 

実際にいろいろ考えながら書いてみて分かったことは、「小説家って、めちゃくちゃ人間を気にしてるんだな!」ということ。人間を好きか嫌いかは別として、周りの人間を見ながらあーだこーだ考えたり想像したりしてることは間違いないと思う。内向型が多いのかな? じゃぁわたしにも上達の見込みがあるかな?(笑)

 

そんあこんなで、ワークショップで書き終わらなかったショートショートの構想を練り直しながら、Kindleストアで次の星新一作品を選ぶのでした。