ミニマリズムと読書ときどき映画と音楽。

ミニマリスト見習いのアラサー女。最小化計画の進捗と、本・音楽・映画の感想

ぼぎわんが、来る(澤村伊智、2015)

ぼぎわんが、来る (角川ebook)

 

家に入るのも窓を開けるのもお風呂に入るのもお風呂から出るのもトイレに入るのもトイレから出るのも電気を消すのも、全部怖い!!

 

久々に「こえーよ!」と顔が歪んだホラー小説でした。

 

幸せな新婚生活を営んでいた田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。取り次いだ後輩の伝言に戦慄する。それは妻と自分しか知るはずのない、生誕を目前にした娘の名前であった。後輩は原因不明の大怪我を負い、みるみる憔悴していく。その後も秀樹には不審な電話やメールが相次ぐ。これは、亡き祖父が恐れていた「ぼぎわん」という化け物の仕業なのだろうか?

 

第22回日本ホラー小説大賞受賞作品なだけあります。姉に勧められたんだけど、「幽霊でもサイコでもなくて化け物?ほんとに怖いのそれ?」と、若干斜に構えていました。ごめんなさい。

気味が悪くて余韻があって日常生活でもビクビクしちゃうという、「良いホラー」の条件を完全に満たしてますね! 謎解き要素ありちょっとファンタジー要素ありで、リアリティ重視派の私は今まであまり読んだことのない雰囲気だったけど、面白かった〜。

 

ネタバレになるんであまり書けないけど、子どもを取り巻く社会の歪みも絡んでいて、そこで重みが増していると思う。いつの時代も犠牲になるのは弱者、子ども。

著者が社会問題のメタファーとして描いたのかどうかは分からないけど、子どもを守るってどういうことだろうとちょっと考えさせられた。

 

「ぼぎわん」の姿は読む人によって結構ちがいが出そう。これは絶対に実写化しないでほしいなー!