ミニマリストの読書生活

ミニマリストを目指すアラサー女。最小化計画の進捗と、本・音楽・映画の感想

スマートサイジング(Tammy Strobel, 2012)

スマートサイジング

 

 

幸せは買える。しかも安く!

 

え?遂に拝金主義者になったのかって?

 

唸るのほどの金があって、何を買っても安い!

金で手に入らないものはない!

 

という話では全くない、というか真逆の話なので、ご安心ください。

 

冒頭の言葉は、この本の原題です。

著者のタミーは、紆余曲折を経て、夫のローガンと2人でタイニーハウスに住んでいます。

 

タイニーハウスとは何ぞ、という方!ぜひググってみて!

7人の小人が出てきそうな、めちゃくちゃキュートで、そしてめちゃくちゃ小さい家がたくさん。

タミーは、たまたまタイニーハウスを見たことがきっかけで数年間にわたる断捨離を始め、自身もタイニーハウスに住むに至ったという、ミニマリストの猛者でございます。

 

原題の「安く買える幸せ」というのは、つまり、タイニーハウスのことですね。

お金をかけて豪華な暮らしをすることが「幸せの形」ではないという意味。

 

ミニマリズムや断捨離の本は、どうやってモノを減らすかみたいな実用的なものが多いけど、この本はちょっと趣向がちがう。

ひとりの女性の人生をたどる本という印象が強く、仕事や生活でのイライラ、断捨離の葛藤、価値観の変化、周囲の人々との関わり、ローガンや家族への愛情…タイニーハウスに住むという「一大チャレンジ」のドラマを堪能できた。

 

そんなに大変なことなのかと疑問に感じる人もいるだろう。要らないものを捨てるだけなら、そんなにツラいことはない。

でも、タイニーハウスに住むレベルの断捨離では、今までの価値観では当たり前だったもの、重要だったものも捨てないといけない。タミーとローガンの愛する家は6畳ほどの広さ!そこに生活の全てを収めるのは、並大抵のことではないと思う。

 

今までの価値観を捨てるということは、今までの自分を捨てるということ。

タミーは断捨離を進めるにつれて、生活に必要な物を見極めるに留まらず、自分の人生にとって本当に重要なものを見極め始める。その結果、ストレスフルな仕事を辞め、やり甲斐のある新しい仕事に就き、さらにはその仕事も辞めて物書きになったのだ。

 

人間、こんなにパワフルになれるなんて!!

 

わたしもコツコツと断捨離を進めて、同じ年代の女性と比べればだいぶ身軽なのでは…とは思うけど、まだまだ先は長いなぁと笑ってしまった。わたしの最終目標はホテル暮らし。つまり、トランク1つだからだ。(まぁお金も必要なんですけど、、、)

それでも、タミーのように、本当に幸せだと思える生活を手に入れた先駆者がたくさんいるから、わたしも頑張るぞ!と思える。

 

幸せの形は自分で見極めるもの。幸せは自分の力で手に入れるもの。

 

素晴らしい経験を語ってくれたタミーに大感謝!の本でした。